いらっしゃいませ。貴方のお出でをお待ちしておりました。
布野村は妖怪伝説がありますので、あっちこっち巡って見てください。
妖怪伝説はもとより、柿本人麻呂をはじめ名だたる文豪が訪れた布野村です。
日本地図を作った伊能忠敬も測量に訪れ宿泊していますし、歌人中村憲吉生誕の村でもあります。
どうぞ「文化に薫る村・布野村」をご堪能ください。
三井権八でがんす
あっし(私)が生まれたのは布野村でがんす。子供のころから体が並外れて大きゅうて力が強うて、親が「権八は相撲取りに向いとるのう」言うもんで上方へ行って相撲取りになりやんした。のちに三次郡上里村(現三次太才町)まで帰ってきたんでがんす。そこで隣家の稲生平太郎さんと意気投合して肝試しに比熊山に登り「たたり石」の前で百物語を語ったのが妖怪との縁でがんす。
それからしばらくして平太郎さんの屋敷に妖怪が出てくるようになりやんして そりゃあもうすさまじいものでがんしたが、その模様を平太郎さんが「稲生もののけ録」に書いて残されやんして、大したものでありゃんす。妖怪の大将が木槌を持って現れて、もののけ騒動は終わったんでがんす。
それから平太郎さんは武者修行に旅立たれやんして、あっしはしばらく故郷の布野にでも帰ってみようとしたんでがんすが、宮の峡から山家まで辿ったところの祠で昼寝をしておりやんすと、何とびっくり戦国時代に飛んで行ってしもうて、それからは行くところ、行くところで怪しげな妖怪がどんどこ、どんどこ出て来るんでがんす。
布野村妖界MAP